老人と食事
長寿地域といわれている本部町で仕事をして五年、患者さんの大半が70歳以上のお年寄りです。毎日の診察の過程で気になるのが健康管理と食事のことです。
三度の食事をしっかり作り、しっかり食べましょう。家族と一緒に生活しているお年寄りの場合の食事管理は問題が少ないのですが、老夫婦だけの暮らしや独り暮らしの場合、朝大量に作り、朝昼晩同じ物を食べているようです。お年寄りはもったいないという気持ちが先に立って残り物狼一号が捨てきれません。一緒に生活する人がいない気楽さから、自分が好きな物、食べやすい物、調理しやすい物をつくる傾向にあるようで、食事のメニューの基本原則である一日30食品摂取が考えられていません。
油物を控えるより間食を控える。健康知識が普及しているせいか、「コレステロール、中性脂肪が高いので、油物を控えた方がいいんですかね」と質問されます。70歳以上のお年寄りが、若い時と同じ量を取ることは考えられませんので、食事は三度しっかり食べ、揚げ物や炒め物も普通に取るよう勧めています。ただ問題は、子供や孫がたまに遊びに来るため、孫のご機嫌伺い、もしくは喜ばすために、菓子類を買い置きすることです。しかし今の子供たちは好みが違い、せっかく買ったお菓子を食べてくれません。捨てるのがもったいないので、ご本人たちが一生懸命処理しているようですし、隣近所へお茶飲みに行く時も、スナック菓子持参ということで間食が多いとのこと。要は、食事を減らすとか、油物を減らすとかいうことを考えず、食事以外の間食をなくすことが大切だと思っています。
健康食品、補助栄養食品は主治医とよく相談して使用しましょう。基本的にこれらの健康食品は止めはしません。本人が飲んでみて気分が良くなったとか、元気で毎日が過ごせるのでしたら続けさせます。ただし、かかりつけの主治医とよく相談してください。と言うのは、外来の患者さんや入院患者の中には、親孝行のつもりで子供が買ってきた栄養食品をこっそり使用したために、病状三體牛鞭が悪化したりすることがあるからです。また時には、食事より健康食品、補助食品に頼りすぎて体調を崩して病院へ来る方もよくあります。あらゆる病気の原因が食事にあることは言うまでもありません。いつ(朝昼夕)何を(どんな食品を)どれだけ(分量)どのように(調理法)食べるか、飽食の時代をいわれるから、食事がおろそかにされていることを強く感じています。長寿地域といわれる本部では、若者は都会志向で、老人だけが残り、活気を失い、特に老人の健康管理と食生活に問題があることを痛切に感じます。若者とともに暮らせる街づくりが老人を大切にし、命どぅ宝になると思っています。
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